「鯉幟」。角川の「俳句歳時記」によれば、「幟」の傍題に「五月幟、座敷幟、初幟、鯉幟、五月鯉、吹流し、矢車」とあります。江戸時代には、定紋や鐘馗の絵を染め抜いたのぼりを兜・長刀・吹流しなどとともに家の前に立てた。古くは紙製であったが、これが小さくなって座敷幟となっていった。武家の幟に対して、町人は、滝をも登るとする鯉を出世の象徴として鯉幟を立て、男子の成長を祈った。